ベルリンを徘徊

アレキサンダー広場で解散した後、私は赤の市庁舎、ベルリン大聖堂を見て、目抜き通り「ウンター デン リンデン」を歩きました。

この時点で既に間違い。

計画ではアレキサンダー広場の駅からSバーンで動物園駅まで行き、カイザーヴィルヘルム記念教会を見学、戻って「テロのトポグラフィー」を見学後、ジャンダルメン広場のクリスマスマーケットに行く、というものでした。

私は迷いもなく2駅分ほど歩き、フリードリヒシュトラーセからSバーンで動物園駅に到着。方向としては正解やけど、かなり時間をロスしてしまいました。

カイザーヴィルヘルム記念教会の前にもマーケットが立っていて、青いステンドガラスの新教会と影のように佇む旧教会の姿と相まって、夢のような美しさ。

旧教会側は資料館となっていて、私は分かるところだけ拾い読みして、戦後の復興に思いを馳せました。

その後、ポツダム広場手前の駅で降りて、ジャンダルメン広場まで徒歩。

大体のマーケットは無料やけど、ここは€1のチケットを購入して会場に入ります。

ドイツ大聖堂とフランス大聖堂の間に立つこのマーケットは、ベルリンで一番有名なマーケット。

確かに、アレキサンダー広場やカイザーヴィルヘルム記念教会前のマーケットとは別格の混み具合。

夕食をマーケットで済ませようと思ってたのに、私は人混みに恐れをなして、空きっ腹にアイアープンシュ(温かい玉子リキュールにホイップクリームを載せたもの)を流し込む。。

甘いお酒で中途半端にお腹が満たされてしまい、夕食はこれにて終了。物足りないから、大好きなキャラメルアーモンドを大量に購入してしまいましたよ。

もうこの時点で、18時閉館の「テロのトポグラフィー」には行けないと判明しておりました。

仕方なく外観だけでもと、酔い覚ましを兼ねて暗い夜道を歩く。

日本より緯度が高いので、この時期の日の出は7時半、日没は16時くらいのようです。

ただ、街灯が少ない割にゴミや落書きがなく、治安の悪さは全く感じませんでした。フランクフルトはかなり危ないらしいですけどね。東ドイツの街には気品を感じたな。

「テロのトポグラフィー」。

ナチス時代、ゲシュタポのあった場所で、今は資料館になっています。重い内容なので、一般的なツアーに組まれる事はないようですが、見学したかったんですよね……。

さらに後で気付いたのですが、ここは宿泊ホテルから2ブロックの距離。ご近所さん。

サクサク電車移動してりゃ入れたのに!

明日は少し南下して、音楽の街ライプツィヒと山あいにある町ザイフェンに向かいます。f:id:kurourimika:20191228110840j:plain

今年はベルリンの壁崩壊から30年

今年はベルリンの壁が崩壊してから、ちょうど30年。

私はあのニュースをリアルタイムで観て、子供心にも感動して、新聞記者になりたいと思いました。

あの「ベルリンの壁崩壊」の報道と、新聞の「ソビエト連邦崩壊」の見開き2頁の記事は衝撃的やった。

世界で一番大きな国土を持つ国は「ソビエト連邦」であり、ドイツは東と西に分かれているのが当然と思っていた私は、子供のくせに「私が生きている間に、こんなスゴイ事が起こるとは」と、感激したものです。

で、その後マスコミの学校に進み……もちろん記者にはなれなかったんやけど(^_^;)、色々回り道をして、ちょっと方向は違うけど、文章を書いています。

という事で、私自身はドイツには縁もゆかりもありませんが、勝手に30周年記念として、先週、旧東ドイツのベルリン〜ライプツィヒ〜ザイフェン〜ドレスデンを巡るパックツアーに参加してきました。

パックと言っても観光はほぼなし、宿泊ホテルの朝食ビュッフェの他は昼食と夕食が各1回のみ、現地で私達を放牧→回収して宿泊ホテルあるいは次の観光地へ、という自由度が高いものです。

クリスマスマーケットを巡る旅、というのがコンセプトらしいですが、私は歴史的施設や教会を訪れる旅にしようと計画しました。

ツアーは羽田出発だったので、私は伊丹→羽田→フランクフルト→ベルリンと2回の乗継ぎを経て、ドイツ到着。

翌日は、ペルガモン博物館とイーストサイドギャラリーをササッと観て、昼食の後は解散です。

バスの車窓からベルリンの街並みを眺めながら、私の頭ン中ではスコーピオンズの「wind of change」のPVが流れておりました。

あの曲は昔見たニュースと重なって、口ずさむだけで涙ぐんでしまうんですよ。

で、壁の前に立ったら、さぞかし感動するんやろなぁと思っていたら、実際は自分と同じ観光客が押し合いへしあいしながらセルフィーの順番待ちしてて、ついでに署名サギのろくでなしどもも仕事に精出してたので、私もいそいそと写真だけ撮って、すぐその場を離れました。f:id:kurourimika:20191226014540j:plain

今日はマティアス君の誕生日

10月26日、今日は愛するロックレジェンド、スコーピオンズのリードギタリスト、マティアス ヤプスの誕生日です。

日本ではイマイチ人気のないマティアス君ですが、私の中ではランディ ローズ、ヌーノ ベッテンコートと共に世界三大ギタリストととして名を馳せております。(あくまで黒瓜界の中ですけどね)

人気がない理由は何となく分かります。

ウリ仙人とマイケル神に比べて、圧倒的に華がないから(泣)。

あと、見た目重視の日本人にウケるビジュアルではないからでしょうか(泣)。←まァ歴代のサソリ団メンバー全員、イケメン一人もおらんし(さらっと暴言)、私はマティアス君のプレイが好きなんで、彼が太ろうがハゲようがどうでもいいですけどね。

ただ、仙人と神のプレイは完全にソリストですよね。

そういう意味では「サソリ団のリードギタリスト」としては、マティアス君が最も適任者だと思うのです。

速さを売りにしてるわけじゃないけど、「HIT BETWEEN THE EYES」のソロとかめっちゃ速いし、オーバーハンドでトリルしながらピックスクラッチなど、見た目も考えたプレイ。ストーンズのカバー曲などでは、ドメインジェイ(発音合ってる?)を封印して、ストラトテレキャスレスポールで雰囲気出すところもカッコイイですね。(マティアス君は大柄なので、レスポール持ってもサマになりますね。逆に、ちっちゃいランディちゃんが持つと、子供がギター抱えてるみたいでカワイイです(^ ^))

画像は、確か去年描いた落書き。最近、彼らの情報がないので新たに描けず。

来年、新譜が出るってネットニュースで見たけど、ホンマかなぁ。(extremeは「出す出す詐欺」やから気にも留めない)f:id:kurourimika:20191025221924j:plain

国際ロマンス詐欺に引っかかる?! 最終回

ここひと月の間、私は心穏やかに過ごしておりました。

お盆休みはほぼフル出勤だったので、その後のまとまった連休はおウチでランディちゃん(正確にはオジーさん)のCD聴いたり、サソリ団のDVD観たり、昼から酒飲んで昼寝したり。

久々に友達のチュンチュン先生(仮名。6耐に出る女レーサーです。スズメ好き)とサイゼ飯を楽しんだり。

先生は8耐観に行ったらしいけど、私は同じバイク乗りでも通勤ライダーですから。

そんな中、LINEのメッセージが。

職場かと思ったら違う。誰、アンタ………って、アンタか!すっかり忘れてたわ。

社内試験とお盆のセールでパワーを使い果たし、人間ドックの初バリウムにビビり上がって、「どうやってゲップをごまかすか」(←ガマンする気など、さらさらない)とない知恵を振り絞りつつ、当日「バリウム検査はなくなりました」と言われ、私をさんざん脅して楽しんでいた先輩に抗議したりと、色々あったから、アンタみたいなろくでなしに気ィ回す余裕なかったんや。

前回、R氏は私に「国連に手紙を書け」と無理難題を要求してきました。

そこで私は「例文を送って欲しい」と頼んでいました。

支離滅裂な日本語の羅列。(注 スクリーンショットが貼り付けられず、すみません)

「そのまま送れ」って、こんなん送ったら私が迷惑メールの送信者になるやないか、絶対イヤじゃっ!

しかし、R氏も私の疑惑の目に、うすうす感づいている様子。以前は「すぐに貴女のこたを聞く事を望む」とあったけど、「貴女の時間のある時に」に変わったもん。

私も、なんかアンタをイジるのに飽きたなぁ。

小説のネタになるかと期待したけど、甘くはなかったか。

長期休暇の申請理由に利用させてもらったのと、友達に笑いを提供したのがせめてもの収穫でしたね。

後はLINEとSNSのブロックで終了。

私の夏は終わった。

国際ロマンス詐欺に引っかかる?! その4

現在、ロマンス詐欺の進展はございません。

やり取りは主に、

R 「今日も難民の患者が沢山。疲れた」

黒 「親愛なる友人よ。私はあなたを心配しています」

構ってちゃんか。本職は詐欺師のくせに。

しかし、R氏の「これが私」写真、K POPファンの女の子なら興味を持ちそうなカンジの男性(ただし少しぽっちゃり)。

これがスコーピオンズのマティアス ヤプス似のギタリストなら(←つまり、ほぼマティアス )、私もATMに走ってたかもしれません。「unbreakable」(2004年)のマティアス君は最高にカッコ良かったからな……あと、VAN HALEN 3 の時のゲイリー シェローンとか。

そんな中、例によってR氏が「疲れた」とか構って欲しそうなので、

黒 「楽しい話をしましょう。もし冬にベルリンで会えたら(以下略)」

R 「あなたが、私の休暇取得に出来ることを考えています」

来た来た来たーーーッ!!

とうとう尻尾を出しやがったな!

友達へのネタがなくなるのは残念だが、原稿も書かなアカンし、そろそろ三文芝居も幕引きの時間よ。

でも、その前に私の冬の長期休暇取得について、アンタを理由にしてやるからね。(12月は繁忙期なので、事前申請が必要)

私の中ではアンタは完全にクロだが、アンタ本人が「実は全部嘘で〜す」って白状したわけじゃない。

もうちょっとでお別れだから、とことん利用させて頂きます!

で、R氏の要請に対し、私はカマをかけてみました。

何をすれば良いのかしら?

「手紙を書くこと」。

予想と違う……。

ここで金銭を要求されるハズでは?

確かに、ロマンス詐欺は数カ月から一年がかりで被害者の信用を得るって情報もあったので、エラい急展開やなぁとは思っていたが、まさかのフェイント。

ぐぬぬ……。

分かったぞ。きっと後で「旅費を負担してくれ」って言うに違いありません。

もはや、詐欺から身を守りたいのか、被害を期待してるのか分からん心境。f:id:kurourimika:20190806231416j:plain

国際ロマンス詐欺に引っかかる?! その3

「英語を勉強したいから」という理由で、英文でのメッセージ送信を了承してもらった黒瓜。しかしその後、

「あなたが英語で送信するのは非常に難しいと思われる」とダメ出しを喰らってしまいました。

そんなに黒瓜ングリッシュが気に入らんか!(泣)

ま、気持ちは分からんでもない。ただ、ちょっと言い訳させてもらうと、読むのと聴くのはまあまあいけるのよ。スコーピオンズのインタビュー(字幕なし)の動画とか海外の雑誌とか漁ってるから。7割くらいしか聞きとれんけど。

さて、R氏よりこんなメッセージが。

「私は日本で私立病院を設立したい」

……まぁ、落ちつけ。

多分、大方の日本人は詐欺師の日本入国を歓迎しないと思います。

と言うか、私は社内資格の試験と人間ドック控えてるんで、詐欺師の相手してる場合じゃないんですけど。

一昨日あたりからのアフガニスタン連続テロの話の中で、画像送ってきたけど、それは1月のテロのやつ。

ちょっと調べりゃ分かるのに、細かい所が雑やねん。

しかし……、ロマンス詐欺の被害者って、中高年女性が多いんですってね。

何ちゅうか、R氏からの甘い(気持ち悪い)言葉を見てると、多分、「そうやわ、私も女やったわ」なんて鏡覗いたり、流行りの服を買ったり、気持ちが華やぐんやろなって、彼女らに対して切ない気持ちになってしまいます。

まぁ私は、美しいだの魅力的だの言われても、「黒瓜さんの鼻毛って、ツヤツヤしてコシがありますね」とか「何て丈夫そうなふくらはぎ!さすがバリオスの下敷きになっても骨折しなかっただけの事はありますね」くらいの褒め言葉にしか感じませんけど。

男・女に限らず、人の心を弄んで金儲けに利用するヤツは許せないね。

そう言いつつ、純粋(?)に私を騙くらかして金を取ろうとしてるR氏より、騙されたフリしてブログのネタにして、友達にも笑いを提供し、さらに小説化出来ないかと企んでる私が一番腹黒いんですけどね。

国際ロマンス詐欺に引っかかる?! その2

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SNSを利用した国際ロマンス詐欺の詐欺師どもは、軍人を名乗る事が多いようですね。

「軍を抜けるのにカネが要る」「病気でカネが必要だ」とか。

退職するのに金が要るて。私が今の時計屋辞めるのに「カネ払え」って言われたらキレますよ。そんで蒸発する。

トルコだと対面で甘い言葉吐きちらかして、絨毯買わせるとか。

私はモロッコの革製品屋で、「フジサワ」(!)と名乗る、どこから見てもアラブ顔の兄ちゃんに「君の事を好きになってしまった。……で、どのカバンが好みだ?」としつこく絡まれたので、「カネはない、カードもない、オマエに興味もない‼︎」(スペイン語ならこの程度はいける)と怒鳴りつけてしまった事を思い出しました。

さて、R氏はどんな手口で私をカモろうというのでしょう。

「休暇を取って、日本に行きたい」

と言うので、

「今年の冬はドイツに行くから、私は日本にいません」

と答えると、

「米国国民休暇局に休暇を申請する」

とのこと。

米国……?(国連はどうした)

休暇局……?(翻訳アプリがおかしいのか?)

アンタ、台湾人ですらなくなったのか……?

カモ役の私ですら今後の展開にワクワクしてきましたよ。